声優を選ぶときには、適材適所で起用されるシステムがあれば良いのだけど
映画の吹き替えやアニメの声に誰が起用されるかは、
制作者にとっても、私たち視聴者にとっても極めて大事なことだ。
製作者にとっては、起用する人によって
どれほど視聴されるかに関わるわけだし、
視聴者にとっては、上手い下手がどうしても気になってしまう。
最近では、俳優や歌手・芸人を声優として起用することが多い。
別にそれはいいのだけど、
「え?これはちょっと・・・」となってしまう人が
吹き替えをやってたり、声をあてていることも多い。
あまり出ない登場キャラクターならいいのだけど、
主役とか、主役の相棒とか、敵のボスとかだと、
どうしても気になってしまうし、物語に没入しているところから
急に現実に引き戻されてしまう。
作品自体はいいのに
「惜しいな~~」って思うこともしばしばだ。
最近の例だと、
ミッションインポッシブル・フォールアウトを映画館で吹き替えで鑑賞したのだが、
DAIGOと、広瀬アリスがどうしても気になってしまった。
主人公イーサン役の森川さんや、相棒(といっていいかわからないけど)のイルサ役の
甲斐田さんが本当に役にハマっていると思う分、
「ん~~~~」っとなってしまうのだ。
ちなみに甲斐田さんはオクトパストラベラーでハンイットというキャラ役を演じている、かっこいい。
DAIGOはコナンの映画の時も違和感がすごかったので、
声優にはむいていないと思うのだけど、別にそれはDAIGOが嫌いなわけではない。
DAIGOファンの方がいたら申し訳ない。
要は適材適所に配役を決めてほしいということだ。
いくら演技がうまくても、声優は下手な人だっているだろう。
それを、製作者側の売り上げアップの意図だけで、
著名人を起用しないでほしいと思うのだ。
だから俳優でも声優がうまければ起用してほしいと思う。
私が伊武雅刀さんを知ったのは、どこかの大河ドラマだったはずだが、
後に、「この人がデスラーだったのか!」と非常に驚いたことを今でも覚えている。
あの「デスラー砲発射用意」と言っていた人と、テレビの中で渋い演技をされる
あの人が一緒だなんて思いもよらなかったのだ。
最近でもドラマに出演されているし、
私の中で印象深いのは、SMAPvs古畑任三郎の回だ。
野球選手が役者に挑戦するなんて・・・みたいに思う人も多かったと思うが、
そこはさすがのイチローで、犯人役もビシッと決まっていた。
野球選手でも役者を演じることが出来る人もいれば、
俳優一本の人ももちろんいる。
俳優と歌手の両方をやる人もいるし、
俳優、歌手、声優をすべて出来る人もいる。
もちろん出来るひとが演じる分には構わないのだけど、
あまり得意ではない人が演じることは、見る人にとっても、
演じる人にとっても不幸ではないだろうか。
役者は仕事を選べるものではないと言ってしまえば
それまでなのだけど。
声優を選ぶときには、適材適所で起用されたらいいのにと思うのだった。