スタバ行ったことない人が初めてスタバに入った場所はフランスだった

日本のスタバには行ったことがなくて

フランスのスタバにだけいったことがある。

そもそもコーヒーを飲む文化が私にはなく、

普段は全く飲まないのでスタバに行く機会も選択肢もなかった。

だからそういう系の店はほとんど行ったことがない希少種だ。

というか変人ですね、はい。

だが、海外学会で教授と行動する際には、自由なんてあるわけないので、

教授が行くといったら行く、行かないと言ったら行かないという、

まるでドラクエのように連なって動く。

したがって、教授がスタバに入れば私もスタバに入る。

その時、生まれて初めてスタバに入った経験となった。

日本の商品名も知らないのに、海外スタバで注文するなんて

レベルがいくらなんでも高すぎるので、

正直その時どのように注文したか覚えてない。

This!とかhot!とか言った気がする。

後、お金払う時小銭で払おうとしたんだけど、

海外の小銭って結構わかりにくくて、

「どれが、いくらなんだ～～？？」と

ジャラジャラしてたら、店員さんがこれとこれ！みたいな感じで

指さししてくれたおかげで助かった。

味は割とおいしかった。と思う。

というのも、

「初めてのスタバがフランスか～」としみじみ思いながら飲んでたので、

あんまり味わってなかった気がする。

 そもそもコーヒー飲まないから違いがわからないってのもあるけど。

付け加えておくと、海外の小銭は本当に厄介で、クレジットカードも厄介。

電車乗るにもバス乗るにもクレジットが必要という。

クレジットカードなかったらどうなっちゃうんだとも思った。

お金関係は本当に大事で、とても用心していた。

なぜなら、店の中でも平気で財布を盗む子供はいるし、

路上では、二人組で、一人が話しかけて気をひいてる間に、

もう一人がポケットから財布を盗む現場をみてしまったからだ。

「フランスやべーな」と本気で思った。

そういえば、フランスのマクドナルドにも行ったのだ。

フランスでの食事は、私にはかなりきついもので、

まともに食べられるのがパンぐらいだった。

（友人曰くワインもおいしいと言っていた。私は普段、お酒を飲まないので評価できない。）

スパゲッティなんて一見おいしそうにみえるのに、食べてみると

「これ調味料何つかってんだ？」と思ってしまうくらいに味が違った。

フランス料理も食べたのだが、いまいちだった。

インスタ映えとかはすると思うんだけど。

食生活の面からみて、おそらく一週間が滞在できる限度だと思う。

それほどきつかった。

日本食を食べられるところもあるにはあるけど、

街の中心部にしかないし、値段は日本の倍近くするので結構厳しい。

やっぱりお米いいね、ラーメンも。普段のありがたみを感じた。

そんなこんなで、何かフランス以外の料理を食べたいということで、

マクドナルドに行くことにした。その時は、自由に動けるチャンスだったのと、

マクドナルドなら全世界共通の味だろうという考えのもとである。

結果的にその予想はあたっていたので、良かったのだが、

注文が激ムズだった。

日本のように、親切な店員さんじゃない。

明らかに不機嫌なおばさんである。

そこに4人で順番に突撃することになったわけだが、私は一番最後の注文となった。

注文の様子を後ろから見ていたのだが、

こちらが〇〇プリーズというと

店員は「アア～～ン！！」と威嚇してくるのだ。めっちゃ怒ってるじゃん。

こっちは何もしてないのに。注文してるだけなのに。

スタバより難易度高いってどういうこと。

そしてすごい剣幕でなんかいってくるんだけど

もはや英語なのかフランス語なのかもわからない。

だからとりあえず、

「yeah!sorry!OK!OK!」と強引に会話を終わらせて注文を終えていたのだった。

私も、前のメンバーと同じように

「アア～～ン！！」と威嚇されながらなんとか注文を終えて

商品を受け取り、他の人のもとへ行くと

「あれ？どうやって注文したんですか？？」と聞かれるのだ。

いや、どうやっても何もという感じなのだが、

どうも他の人は、注文したものと違うものがきたようだ。

てりやきがチーズになってたりとか、

コーラのサイズがめっちゃ大きくなってたりとか。

私は偶然にも、注文通りの商品がきたので、周りから不思議がられたのだ。

でも、注文と結果が違えど、味は日本と同じものだったので、

友人は「マックは不変だな」と喜んで食べていたから結果オーライということだろう。

このパターンは直接注文するタイプだったわけだが、

別のマクドナルドでは、柱に埋め込まれたタブレットみたいなので注文するタイプもあった。これはこれで厄介で、システムが全然わからなかった。

注文されてるのかどうかもわからないし、

いざ並んでみると

「あんたのはないよ」みたいに言われる。

マクドナルド恐るべし。

一気に人間が鍛えられる。

日本は親切すぎたのだ。

 そういえば日本にもあるパン屋の「PAUL」に

フランスでも行ったけど、さすがにパンはフランスのほうが

おいしかった。

フランスで初めてPAULに入って、

「おいしいから店の名前覚えておこう」とメモしておき、

日本に帰ってから「PAULあんじゃん！」と気づいて、さっそく買ってみたものの、

「あれ？こんなもんだっけ？」となってしまった。

作り方とか違うんだろうか？

それともその時はフランスの味付けに麻痺して、パンがとてつもなくおいしく感じるように補正されていたのかもしれない。

 ・・・

タイトルはスタバなのに

書いてるうちにフランス体験記みたいになってしまった。

結局日本のスタバにはその後も行っておらず、

あの一回限りの体験となっている。

一度くらいは行ってもいいかもしれない、経験として。