トシ丸の自由帳

人生、可もなく不可もなく。

過敏性腸症候群という病気を知ってほしい

はじめに

 過敏性腸症候群という病気をきいたことがあるだろうか?

もしくは周りにそういう病気の人がいるだろうか?

 

日本人の10人に1人はこの病気だといわれているのが、

認知度はあまり高くないように思われる。

 

今回は、この病気について少しでも知ってもらいたくて、この記事を書く。

 

 

過敏性腸症候群とは?

 

「腸」という文字でわかるようにお腹に異常が出る病気である。

その症状は様々で、下痢型、便秘型、混合型などがあるが、一概にこれらで

分類されないのもあり、症状は患者の数だけある。

痛みであったり、何回もトイレに行きたくなる、というのが代表的。

 

 

そして原因は、ほぼストレスと不安である。

 

ストレスと不安で最も代表的ともいえるのが、

「トイレに自由に行けない環境」である。

 

過敏性腸症候群を患っている人にとって、

「トイレに自由に行けないということ」は、何よりも自分の中の問題として

重くのしかかるのだ。

 

学生でいえば、長時間の試験とか入試、何か催しものの拘束時間

社会人でいえば、電車の通勤、いつ終わるかわからない会議、などある。

 

電車で通学通勤している人なら見たことがあるかもしれない。

特に都心の場合は。

駅のトイレの個室がすべて埋まっていて、待っている人がたくさんいる光景を。

 

あれらのすべてが過敏性腸症候群だと決めつけるわけではないのだが、

腸が弱い人達がたくさんいるということがよくわかる。

 

 

しかしながら認知度が低い過敏性腸症候群

 

そんなにたくさんいるはずなのに、この病気について認知度は低いように思われる。

日本人の10人に1人はこの病気のはずなのに。

 

それは本人たちが周りに言わないからだと思う。

 

ブログやネットを介してなら、周りに言えるのだが、

現実世界では、友人や会社の同僚・上司に

「私は過敏性腸症候群です」と言える人は少ないように思える。

 

事実、これまで、私の周りで「過敏性腸症候群」ですと、

言っている人を見たことがない。

そして私も、ごくごくわずかな人にしか言ったことがない。

 

小学生くらいの年齢ならイジメにもなりかねない病気だし、

積極的に周りに言いたくはないだろう。

 

ましてや自分から言うことで、会社などでは

「そういうこと言って、さぼりたいだけなんじゃないか?」

とか

「仕事ができないことの理由にしたいだけじゃないのか?」

と上司に思われないだろうかと、被害妄想になったりする場合もある。

 

友達と遊びに行くことすら躊躇させる

この病気はプラスの面もマイナスにするということが一番恐ろしいところだと思う。

 

友達と遊びに行くことは通常楽しいものだ。

遊園地、映画館、観光、などなど。

 

過敏性腸症候群の人にとっては、それすらも不安要素となることもある。

一種の拘束と思ってしまう人もいるのだ。

 

いや、普通にトイレ行きたくなったら行けばいいじゃんと

普通なら思う。

 

それでも、

お腹が痛くなるとなかなか治らないし、待たせるのも悪いし

楽しい時間を短くさせちゃってる・・・

とネガティブに考え始めてしまい、負のループに突入する。

 

そのような経験がもし一回でもあると

あの時のようなことになりたくないと考えてしまって、

友達と遊ぶのにためらうようになる。

もちろん遊びには行きたいのに。

 

その点一人旅なら、そういう心配もない。

不安がないのでそういう時は症状が出にくいのだ。

 

 

気になる周囲の環境

 昨今、個室でスマホゲームに夢中になっている人が多いと聞く。

本当にやめてほしい。

すぐにでもトイレに行きたい人がたくさんいるということを、知ってほしい。

 

私が思うに、

過敏性腸症候群という病気があるってことだけでも知ってくれているだけで、

病気を持っている人たちの心はだいぶ軽くなると思う。

私自身、理解がある人達といるときは、だいぶ楽な気がする。

 

だから、私も、人の病気については理解をしようと心がけている。

もちろん完全な理解はできないのだが、少しでも「共感」出来たらと思っている。

 

「共感」してくれる人がいるというのは非常に心強いのだ。

 

 

 

 

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