仕事が早いと逆に損をするポイズンな世の中
一般的に仕事が早い人は、仕事が出来る人だという認識は間違っていないはずだ。
しかし、仕事が早いことは本当にメリットなのか?
仕事が早い人の特徴を考えてみると、
1. 従事している仕事自体を得意としている
2. 長年携わっているベテランである
3. 前もって予定を綿密に立てている
4. 時間に余裕を見た行動をとっている
5. 仕事を拒否できる立場にいる
などなど、他にもまだたくさんあるとは思うがこのへんにしておく。
この中で特筆すべきは5番なのだが、これは自分でどうこうするにはなかなか難しい。
役職や年齢が大きく関わってくるので非常に厄介である。
大げさに言ってしまえば、社長が新人に直に仕事を依頼してきたら、
いくら新人が超忙しくてこれ以上無理!って状況でも引き受けざるを得ないだろう。
とてつもなく強靭な意思を持っているか、少し変わり者にしか拒否することは出来ない。
じゃあ私のような凡人は、偉い人から仕事を降られたらどうしているのか?
勿論引き受けるしかない。
これが非常に厄介である。
凡人は凡人なりに予定をたてている。
なぜなら凡人だからこそ、予定をたてて実行していかなければ、到底納期通りに結果を出すことは出来ないからだ。
予定通りに頑張って仕事をこなし、納期より少し早めに終わらせると、
その空いた時間で「この仕事もお願いね」ということになる、もちろん短納期で。
すると、なかにはこう考える人もいるはずだ。
「あれ?仕事だらだらやったほうが得じゃね?」と。
仕事をはやく終わらせる人は、どんどん仕事が割り振られていき、
仕事をだらだら行う人は、仕事が全然まわってこないので、
仕事量に明確に違いが現れる。
同じ給料なのにどうしてこうも仕事量が違うのか?
それなら楽をした方がいいのでは?
などと考えるのが自然な流れだ。
こうして仕事の進捗はますます悪くなっていき、
仕事が出来る人への負担は大きくなっていく。
この問題に対する解決法はないのだろうかと悩むこの頃である。
自分が「出来る」と思っている先輩はどんどん疲弊している様子がわかるし、
逆に「あんまり」と思う人は、だいぶ楽そうである。
自分が出来ることといえば、出来る先輩方のサポートをするぐらいである。