ドラゴンクエスト6をプレイするには覚悟を決めなければいけない
「ドラゴンクエスト」といったら
ゲームをやる人もやらない人も、
名前は聞いたことがあるのではないか。
それくらい有名な作品だ。
大人気のゲームタイトルで、現在、ナンバリングタイトルが11まで発売されている。
私が最初にドラクエに出会ったのは、幼稚園の時で、
作品はドラゴンクエスト6であった。
スーパーファミコンにカセットを挿して、電源をつける。
ドラクエの、あの聞きなれたOPをスキップし、データをロードする。
そしてゲームを楽しむ。
特に他のゲームと変わることはない。
ただ、ある点を除いては。
当時、スーパーファミコンで遊んだゲームはドラクエ6だけだった。
あとはゲームボーイのポケモンとか、64のマリオで主に遊んでいた。
一番優先順位が高かったのはドラクエだったのだが、ある問題があった。
それはスーパーファミコンが起動したりしなかったりすることがあったことだ。
ただ起動しないだけならいいのだが、一番の問題はデータが消えることだ。
そしてデータが消える際のあの音楽、
「デレデレデレデレデレデレドゥードゥーン」
これが本当にトラウマだった。
大人になってからでも怖いと感じるのに、
幼稚園で耳にしたときのあの衝撃、今でも忘れることはない。
音楽の恐怖、データが消えたことのショック、
スーパーファミコンをつけることそのものが怖くなってしまった。
でも、「ドラクエしたい欲」は止まることを知らない。
またあの音楽が鳴るんじゃないか・・・?
また、データが消えるんじゃないか・・・?
そういう葛藤を感じながらも、カセットをフーフーして
念じながら、そ~っと電源を入れる。
・・・・・つかない。
でもゲームはしたい。
諦めて今日は64にしておこうか?
でも、今日はあっちの方のマップへ行ってみたい・・・。
試したいこともある・・・。
一度電源がつかなかったら、潔くスーパーファミコンを片づけるようにしていたが、
その日は、迷った。
もう一回つけてみようか?
いやしかし・・・?
・・・・
心を決めて私は電源をつけた。
「デレデレデレデレデレデレドゥードゥーン」
こうしてドラクエは私の心に大きなトラウマを植え付けたのだった。
幸いにもDSでリメイクされたので、
あの音楽をきくかもしれないと、おびえながら電源をつけなくてもよくなった。
思えば、記憶の中で一番古い「決断」は
「ゲームの起動」だったのかと思うと、不思議なものである。
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