トシ丸の自由帳

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夏のボーナスはいくらもらってる?世間はどれぐらいもらっているのか調べた

はじめに

 

昨日のyahooの記事で以下の記事を見た。

 

headlines.yahoo.co.jp

国家公務員の夏のボーナスの平均値は67万9100円とのことだ。

これを見てみなさんは高いと思うだろうか?それとも妥当だと思うであろうか?

はたまた少ないとみるだろうか?

国家公務員の夏のボーナスの平均値は67万9100円

 

2018年の夏のボーナスの中央値は?

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図1. マイナビ 夏の賞与に関する実態調査2018より

 

これは、2018年における夏のボーナスの実態調査である。

調査対象は正社員で勤務する25・30・35歳の転職意向のある男女495人である。

 

全体を見てみると、中央値が30万円となっている。

調査対象が転職意向のある男女なので、給料やボーナスの額に不満のある人が多く、

その結果低めにでているとの見方も出来るが、これぐらいの金額を、世間一般の人はもらっているのだろうということが予想できる。

 

ちなみに平均値は75万円のようだ。

こういった場合では平均値はあまり参考にならない。

例えば、ある5人の働いている人がもらっているボーナスの金額を集計すると、

Aさん : 0万

Bさん : 5万

Cさん : 20万

Dさん : 30万

Eさん : 300万

のような結果だったとする。

 

中央値は、文字通り集計した結果の真ん中の金額なので20万円となるが、

平均値は、71万円となる。

このようにある人がとてつもなく大きい金額をもらっていると、平均値はあてにならなくなるので、中央値で判断したほうが良い。

 

だから、今回のyahooの記事のような平均値も本当は当てにしないほうが良いのだけど(管理職は除くと一応書いてはいるけど)、生憎中央値のデータを見つけることができなかった。

転職意向のある人の夏のボーナスの中央値は30万円(平均値は75万円)

 

 

一般的な日本人の夏のボーナスの金額は?

それでは転職しようと思っている人の場合ではなく、

より全体を網羅した結果はどうなっているのか気になるところである。

 

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図2. 三菱UFJリサーチ&コンサルティング 2019年夏のボーナスの見通しより

 

こちらは、事業所規模5人以上を対象にした、2019年夏の民間企業のボーナスの金額の見通しである。

 

平均値かつ見通しなのであくまで参考程度なのだが、

事業所規模5人以上を対象にしているので、働いている人のかなりの部分を網羅できていると思われる。

また国家公務員は管理職を除く一般行政職を対象としている。

 

この結果を見ると、

民間企業での夏のボーナスの平均値は39万0321円

国家公務員の夏のボーナスの平均値は68万8415円

とのことだ。

 

yahooの記事では、国家公務員が貰っている金額は67万9100円という報告だったので、誤差が約一万円ぐらいだ。民間企業もそれぐらいの誤差範囲だと考える。

 

別のニュースサイトのコメントを見ると

多すぎる!という意見と

もっともらっているかと思ったという意見の

両方がでていた。

 

図2の引用元のサイトによると、

今回の公務員のボーナスの引き上げについて2点言及されており、

①昨年8月に、民間企業の支給状況を踏まえてボーナス引き上げを予定したが間に合わなかったこと。

②その分が今年の引き上げに反映されるのだが、夏のボーナスは前年比で増加するものの、冬は減少することになる。

 

ということのようだ。

とすると、今回の引き上げは政治がどーのこーのとかは関係ないということか。

 

民間企業での夏のボーナスの平均値は39万0321円(見通し)
国家公務員の夏のボーナスの平均値は68万8415円(見通し)

 

大手企業に勤める日本人の夏のボーナスの金額は?

次に民間企業でも

大手に絞るとどうなるか?という疑問もでてくる。

 

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図3. 日本経済団体連合会 2019年夏季賞与・一時金 大手企業業種別妥結状況(加重平均)より

 

調査対象は、原則として東証一部上場、従業員500人以上、主要21業種大手251社。

大手に絞ると、これだけ金額が跳ね上がる。

自動車と建設業界では100万を超えている。

 

大手恐るべし。

 

夏のボーナスの使い道は?

さて、気になる夏のボーナスの使い道を見てみる。

 

貰っている金額別でみてみたかったのだが、

図1で引用した転職意向のある人のデータしか探し出せなかったので

まずはそのデータを見てみる。

 

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図4.  マイナビ 夏の賞与に関する実態調査2018より

 

ボーナスの金額に関わらず、預貯金の割合が一番大きいことがわかる。

もらえる金額が少なくても多くてもやはり安全重視な傾向がうかがえる。

一方で、旅行・外食・娯楽の欄をみると

30万円未満は22.5%なのに対して、50万円以上貰っている人は43.5%にものぼる。

 

 

今度は、別のサイトのアンケート結果をみてみた。

 

調査方法: インターネット調査

調査期間: 2019年6月7日(金)~ 6月10日(月)

回答者数: 3,000人 男性、女性×年代別(20・30・40・50・60代以上)の各10セルで300サンプル ※調査結果は小数点第2位を四捨五入しています。

 

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 図5.  Pontaリサーチ」調べ 第35回 Ponta消費意識調査 2019年6月より

 

こちらの結果でも預貯金の割合が一番大きい。

 

 

次に預貯金の目的をみてみると、

 

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 図6.  Pontaリサーチ」調べ 第35回 Ponta消費意識調査 2019年6月より

 

全体では「老後の生活への備え」が一番割合が大きい。

 

「年金2000万円問題」が広まるもととなった、報告書がでたのが6月3日ではあるが、

本格的な炎上はそのおよそ一週間後ぐらいではなかろうか?

いや正確にはわからないけれど、このアンケート実施期間である6月7日(金)~ 6月10日(月)に影響が出たのかどうかは際どいところだ。

 

影響があったにせよなかったにせよ、老後に不安があって、その不安を解消するために夏のボーナスを貯金に充てる人が多いという結果のようだ。

 

夏のボーナスの使い道は、預貯金の割合が一番大きく、その目的は老後の備えである。

 

 

まとめ

民間企業での夏のボーナスの平均値は約39万円

(転職意向のある人でみると中央値は30万円)

国家公務員の夏のボーナスの平均値は約69万円

 

その使い道は預貯金の割合が大きい。

 

 

 

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引用サイト

図1. https://careerlab.tenshoku.mynavi.jp/report/report-7300/

図2. https://www.murc.jp/wp-content/uploads/2019/04/bonus_1904.pdf

図3. https://www.keidanren.or.jp/policy/2019/049.pdf

図4. https://careerlab.tenshoku.mynavi.jp/report/report-7300/

図5.図6.  https://www.loyalty.co.jp/storages/pdf/190627_2.pdf

 

 

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